3月 弥生

2016年3月1日

3月になりました。自然に目を留めながら歩いていると、春の気配をあちらこちらに感じます。
そろそろ食卓にも春らしさを・・・ と思いはじめるこの季節、テーブルクロスを軽やかな色に変えて春の花を活けるだけで春の空間ができあがりますね。

そうすると、秋冬の暖かな食卓の演出に欠かせなかった「朱」「黒」色の漆器が、少し重たく感じるようになってきます。

 

そこで、春から活躍するのが、ベージュの漆器。 漆の世界では、「白漆」と言われています。洋食器との相性がとても良い色です。良質な漆を使った場合、「白漆」の発色はとても品が良く、経年とともにロイヤルミルクティー色に変化していきます。磁器よりもボーンチャイナと合わせたほうが、やわらかい色合いが引き立つように感じます。

 

「朱」「黒」の定番色に少し飽きてきたら?この「白漆」をおすすめしています。 ただし、上質な漆で発色させた「白漆」、という条件つきで。

 

※写真  「白漆」お盆・・・輪島・大﨑庄右ヱ門   葡萄柄のティーセット・・・ノリタケ

 

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